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■Is she an angel or what? (1月13日成人の日)
一晩明けてみると、昨日のお産は本当だったのかイマイチ実感がなかった。
昼前に病院に行くと、奥さんは思ったより元気。尻がちょっと痛いと言っていたが、結構睡眠をとることができたらしい。
体重はすでに妊娠前と同じに戻ったけど、腹はぷよぷよ。伸びた皮が戻ってギャランドゥの部分に黒い一本線が入ってる。ただ、妊娠3ヶ月から毎日「マドンナ」クリームを塗ったおかげか、妊娠線はできなかった。出産前に、体重増加が8kg以下だったら欲しい物を買ってもらうという約束を強引させられていたので、何か買わされることに、チッ。
赤ちゃんを部屋に連れて行けるということで新生児室へGo。
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赤ちゃんが産まれると、お母さんと赤ちゃんの腕にお母さんの名前を書いたタグを付けられる。それと名前を書いたプレートを渡されて、それと引き替えに赤ちゃんを渡してもらう。最近は新生児誘拐なんて事件もあったけん、病院も色々と対策を施しているらしい。
あと、赤ちゃんのすり替わりとかがないように、赤ちゃんは生まれてすぐに足と胸にマッキーの太字ででっかく名前を書かれる。この名前は1ヶ月ぐらい消えなかったけど、間違えられるよりは良い。Maeの場合は、爺じそっくりの鼻ですぐ見分け付くけど。 |
ごた〜いめん。
「か、かわえぇ・・・、可愛すぎるぞベイベー」
生まれた直後は目が腫れまくって色もどす黒かったけど、一晩経ったらすっかり人間らしくなっていた。手なんて3cmぐらいしかないのにちゃんと第1間接と第2間接があるし、爪も完璧に生えてる。爪の中に三日月まである。生命の神秘ってすげーなー。
同部屋のTさんはまだ陣痛の気配がなく俺らも気を使っていたが、「可愛いぃ、私も早く抱きたいですぅ」と一緒に喜んでくれた。T夫妻と早く一緒に赤ちゃんを抱ける日が来るとええなあ。
■報告(1月14日)
会社には午後から出社すると伝えて病院に寄る。
昼休憩が終わった頃に会社に到着。
オフィスに入ると、俺の顔がニヤついていたのか「もしかして?」と聞かれた。
俺「そーなんですよ、無事に産まれました!」
みんな「うわぁーー、おめでとうございます」
ほとんど全員が立ち上がって拍手喝采。
一瞬シーンと静まり返って俺の挨拶を待っている。
「かっ」
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(1.5秒経過)
「わいぃーーんすよ、マジで」
同僚A「あーーあ」
同僚B「アホが増えた、アホが」
■母は凄い(1月15日)
この日も会社に行く前に病院に寄り道。赤ちゃんは相変わらず寝続けていた。
会社が終わって病院に行ってみると奥さんに異変が。
「乳が、乳がぁ、すげえ!」
今朝は普通じゃったのに、叶姉妹もびっくり。パンパンに張って、母乳がボトボト滝のように流れ落ちてる。「おっぱいが小さくなる前に家族でハワイに行ってBIKINIを着てもらおう」と決心した。それまでにギャランデドゥの縦線が消えれば良いけど。それと、みんなが安心して旅行できるように、一日も早く世界平和が来るようにMaeちゃんも一緒に祈ってくれ。
ちなみに初乳には免疫力を高める成分がたっぷり入っていて、赤ちゃんには絶対あげた方が良いらしい。赤ちゃんを部屋に連れてきて乳首を含ませると、チュパチュパと器用に吸ってる。誰も教えてないのに本能ってすげえなあ。
が、赤ちゃんに異変が!吸い方がまずかったらしく、母乳が喉につまって一瞬無呼吸状態に。
奥さんは「おかしい!」と言って服もきちんと直さず部屋を飛び出してナースセンターへ。すぐに看護師さんにトントンしてもらって事なきを得た。その間、俺はほとんど何もできず。
やっぱり母親の子供を守る力っていうのはすげえなあ。
■宣告(1月17日)
入院する前は、産婦人科は病棟が明るいし、赤ちゃんが産まれて幸せな人ばっかりじゃし、産婦人科の医師・看護婦さんは他の科より楽しそうじゃなあと思っていた。
でも、そうとも限らなかった。
産婦人科には多くの人が健康な赤ちゃんを産むために来ているので、それが叶わないときの辛さは並じゃない。うちの奥さんも1年前に「子供が出来にくい」と言われたときは相当なショックを受けていて、どーやって励まして良いか分からなかったぐらい落ち込んでいた。他人の赤ちゃんを見て前向きになる人もいるけど、逆に辛い気分になる人もいるかも知れない。
ある日、新生児室に入ると、未熟児で産まれたのか、保育器の中で寝ている赤ちゃんをずーっと見つめるカップルがいた。産まれてすぐに抱いてあげられないのは辛いことじゃと思う。俺の妹の子が産まれてすぐ別の病院に1ヶ月間入院して、「その間は辛かった」と言っていた。
同部屋のTさんは、もう予定日を2週間も過ぎていて、毎日毎日病院の階段を上り下りして陣痛を促していた。「頑張ってください。早く一緒に赤ちゃん抱きたいですね。」と言う事しかできなかった。俺らの赤ちゃんが産まれてから毎日誰かがお見舞いに来てくれたが、あまりはしゃがないようにしたり、「お産どーだった?」と聞かれても「痛かったよー」とは言わないようにしていた。
この日、先生がやってきて、「Tさん、あと1日待ってみて陣痛が来ないようなら帝王切開しましょう」と話していた。この病院は陣痛促進剤も使わない方針らしい。Tさんはちょっと落ち込んでいる様子で、先生の話を聞いた後、また階段の上り下りに出かけた。
■Tさん出産、そして退院(1月18日)
今日はいよいよ退院の日。入院中は看護師さんが淋浴やおむつ替えとか面倒なことは全部やってくれたが、これからは自分達でやらないといけない。うちの奥さんは里帰りしないので大変じゃろうけど、何とかなるじゃろう。
朝の9時ぐらいに病院に行くと、部屋にTさんがいなくて、別の妊婦さんが入っていた。うちの奥さんに聞くと、この日の早い時間にTさんは陣痛が始まって、泣き叫びそうなので個室に移ったらしい。
ちなみにTさんは、この次の日に無事健康な男の子を出産した。泣き叫んで、陣痛の途中から出産までほとんど記憶がないそうな。。。自分が泣き叫びそうだったから、個室に移ったらしい。
一緒に赤ちゃんを抱くことはできなかったけど、なんか自分の事のように嬉しかった。
Tさん、おめでとうございます、バンザ〜イバンザ〜イ!!
いよいよ精算。入院前に聞いていたよりは安かったが、妹より15万も高い。出産育児一時金の支給額なんて全然足りんぞ。難聴の検査が7千円もするし。俺の妹なんて個室じゃったのに病院が違うとこーも違うのか。妹の病院も巷では有名なところで、食事も同じぐらい美味かったのに。とにかくVIP室にしなくて良かった。後から聞いて知ったが、もしあと1日早く産まれていたら早期産(満37週未満)ということでプラス8万円だったらしい。Maeちゃんエライ、良く粘った。
先生と看護師さん数人に見送られて退院。
自分たちだけの育児はホンマに大変。うんちが手に付くし、寝られない。外食や映画にもなかなか行けない。でも、赤ちゃんがゲップしたり、笑ったり、こっちを向いたりするだけでムチャクチャ嬉しい。赤ちゃんが可愛いのは、育児を乗り越えられるようにとの自然の原理なのかも知れない。
自然ってすげーなー。
おわり
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